一枚板の定義は継ぎ目のない板という事です。幅広の大きなテーブル用の板も一枚板ではありますがフローリング用の板も一枚板と言えます。テーブル用は幅広一枚板と分けた方がわかりやすいでしょうか?一枚板は一般的に厚みのあるテーブル用の大きな一枚板を想像しますが建築用にも昔から使われています。魅力は何といっても杢目(もくめ) 人工的に作ることができない自然が作る杢目です。虎杢や縮み杢等の特殊な木目は華やかさを与えてくれます。一枚板をダイニングテーブルとして使っていただけるときっとお料理が更においしく頂けると思います。この一枚板直径が1m程度になるまで最低でも100年以上は必要です。それだけ幅広一枚板は貴重です。あと一枚板とは言えない物には集成材・幅ハギ材・化粧貼り集成材があります。無垢材と一枚板との違いで言えば一枚板は無垢材の一種ですが無垢材=一枚板ではありません。無垢材とは内部がしっかりと詰まった材料の事です。例えば鉄で言うと中まで詰まった鉄の棒と鉄パイプの違いのようなものです。集成材や幅ハギ材も無垢材と言ってもいいのですが化粧貼り集成材は無垢とは言えません。価値的に言えば一枚板は樹齢だと思います。一枚板は大きく幅の広いものが良しとされます。高樹齢で幅広になると年輪幅が小さくなります。年輪幅が小さくなると暴れ、収縮が起きにくい板になります。そうなると割れや傷がなく価値も上がります。あと色目、樹種にもよりますが例えば栃は白い色が良質とされています。希少性、減少傾向の樹種、栃や桜等は高値で取引されています。あと杢目、玉杢や縮み杢等意匠上美しいものも価値は高いです。一枚板の選び方の基本は樹種、サイズ、価格、形状、表面の硬さ、重量となります。よくどれが流行っていますかとお客様に聞かれることがありますがしいて言えば現在の流行はウォールナット系のシックな色合いかと思います。しかし、お家の雰囲気に合わせて白系統の栃や中間色の欅を選ばれる方もいらっしゃいます。あまり流行にとらわれず服を選ばれる感覚でご自身の好みで選ばれるほうが良いかと思います。最後に一枚板は高価だといわれる場合がありますが一枚板は使い捨てではなく代々受け継いで使い続けていただくことができる持続可能な商品です。
スタッフ もりさき