今年の6月に家具町工房のある枚方市でも震度6弱の大きな地震がありました。
高槻市を震源としたいわゆる大阪北部地震です。今年はそれ以外にも豪雨災害や
台風による被害など身近なところで沢山の災害が起こりました。
さて、その中から先日家具町工房に修理の相談があった案件の紹介です。
写真3枚ありますが、1枚目はもげかかったキャビネットの脚です。
地震後この状態で倒れずに隣の家具に寄りかかっていたそうです。
おそらく地震の揺れで家具が上に数センチジャンプして着地に失敗して
脚の1本骨折&2本ねん挫している状況。
2枚目はテーブルがグラついて突っ張り棒で支えてグラツキを止めている状態です。
これも地震からこうなってしまったと、震度6弱の地震の恐ろしさが伺えます。
ネジが緩まずに太い脚を補強している隅木の接着が揺れで切れてしまったようです。
3枚目はアンティークのオープンボード、上段が前に落ちてか倒れて前飾りが破損
してしまいました。
接着剤による圧着と欠損部はパテ埋め、見えないところで少し補強を入れて
修理させていただきました。
脚は揺れを抑える隅木のダボの接着が切れていましたので
一旦全て解体して再接着です。揺れもしっかり治まりました。
オープンキャビネットの前飾りも接着剤とパテ埋めと着色です。
中天板がかなり反ってしまっていたので、上下の連結に
後部に板を付けさせていただきました。
それにしてもお店できるくらいのアンティークな家具がたくさんありました。
聞くとかつて、ご主人のお父様が家具と雑貨のアンティークショップを営まれて
その時の家具などがまとめて保管されているそう。
なっとく!
今回の地震でアンティークの食器類はたくさん割れてしまい残念がられておりました。