今回の修理事例は弊社の姉妹店ハーモニックハウスで
約20年くらい前にご購入いただいた飛騨高山の日進木工製の
ナチュラルブラウンというシリーズの椅子です。
1981年に販売開始されて以来、なんと今でも継続して販売されている
ロングセラー商品です。
椅子の座面の張り替えと少しグラグラと木部に緩みがあるので
解体組み直し修理の事例です。
このタイプの椅子がグラツキがでて組み直しが必要なときは
座面をはがず必用があるので、同時に張替も行わせていただきます。
2脚の内1脚はオリジナルのままの状態(左)ですが
1脚は一度張替を行ったのが解ります。(右)
オリジナルの座面裏から見えているのは隠し用の不織布カバーではなく
座面ベースの布バネです。あえて隠さずにデザインとして取り入れて
軽量化にこだわった良い椅子です。
家具町工房で張り替える今回はもちろん布バネの見える仕様で張らせていただきます。
今回木部に緩みが生じているのは右の一度張替を行っているほうです。
接着が緩んでいるところは全てバラシました。
間違った組み方をしてはいけないのでマークをしておきます。
クランプでしっかりと固定して
接着剤が固まるのを待ちます。
一度にクランプしているように見えますが
部品ごとに段階を踏んでいます。
よく似た生地を選ばれましたが綺麗に
張り替え完了です。