天保十三年 壬寅(みずのえとら)四月
細工人 工藤仙太郎 春治
天保十三年とはいつのことかと調べてみると
西暦1842年、今から約172年前の江戸末期。
黒船が来航したのが1853年ですから
えらい大昔ですね。
なにやら職人の工藤仙太郎さんと春治さんが
製作された箪笥のようです。
奥様がお姑さんから譲り受けた箪笥なのですが
ずっと代々使われてきたそうですが、いつか綺麗に
メンテナンスを掛けたいとずっと思われてきたそうで
この夏、たまたま弊社のことを知っていただき
この度メンテナンス施工させていただきました。
内引出しの塗装は光沢がありすごく綺麗です。
施工内容は表の塗装(漆)の塗り替えと
金物の磨き塗装です。
使いふるし感を残しながら、扉や引出の
開閉が通常使いに困らないように整備して
「これからまた愛着持って使っていける」
これが今回の命題でした。
江戸~明治~大正~昭和~平成~令和~
ずっと使ってこれる木の家具って
ほんとすごいですね。