ウォールナット クルミ科クルミ属のウォールナット
中世から現代に至るまで人々の心を魅了し続けるウォールナット材
今回は、スタッフ もりさき が家具の修理の立場から優れた加工性と
美しい杢目に関してお話しさせていただきます。
このウォールナット材のもうひとつの魅力は優れた加工性にあります。
材としては適度な堅さと粘りがあり蒸し曲げに対する適性が非常に良く
接着性にも優れています。乾燥後の温度や湿度による狂いが少なく
鋸断性、鉋削性ともに良いため造形を美しく仕上げることが可能な材
です。又、塗装性もよく釘やねじの保持力にも優れ狂いも少ないので
精度が要求される椅子などにも適しています。こうした加工性に加え
稀に魅力的な杢が生まれ特別な表面材になります。縮み杢、バール杢
などが混じり複雑な模様を形成するフィギュアードウォールナットや
カキ殻のような渦巻き模様の化粧板であるオイスターベニヤウォール
ナットは多くの木工家や楽器メーカーを魅了してやみません。
彼らはそうした杢を加工表現に活かし好んで使用します。
さて次回もウォールナット編として特徴や表情を混ぜて世界の三大銘木
の中のウォールナット材の歴史についてご紹介します。
有り難うございました。