一枚板と剥ぎ板の違いは例えば幅45cmの材料を2枚剥いでつないで製作すれば
幅90cmの無垢板が完成します。見た目もそんなに変わりませんが径45㎝と90cmの
丸太では原木の価格は数十倍も違います。違いの最大の理由は樹齢です。
大木は、ほとんど樹齢40年程度で一旦 径45㎝ほどになります。その後50cm程度までは
年1cm強成長します。しかし、ここから樹木径の成長は1/5程度に鈍化します。
径90cm程に到達するには気の遠くなるような長い年月を要することとなります。
ということは、ざっと約300年ほどの年月が必要となります。
そんな樹齢200年越えの樹木には樹齢50年程度と比較して6~数十倍のフィトンチッド
「古来から脂(ヤニ)」という成分が含まれています。フィトンチッドには殺菌効果や害虫の
忌避効果があり長い年月を樹木が生きるためには欠かせない成分なので超樹齢の樹木
ほどフィトンチッドを多く含みます。テーブルになった時にはヤニは使用上全く問題に
はなりません。私たち人間にとってはフィトンチッドはリラックス効果やアレルギーの
改善効果など多様で人にとっては極めて良い影響があります。森林浴でリラックス出来たり
心が癒されたりするのもフィトンチッドです。一枚板には我々人間が計り知れない癒しの
パワースポットとなるような力もあるかもしれません。テーブル天板として見た目を
優先されるなら剝ぎ板の方が経済合理性が高いのでそちらをお薦めします。一般の家具には
無垢の一枚板を材料として使うことはありませんがテーブルとしての一枚板はこだわるだけの
理由があります。家の中のリビングダイニングに一枚板があると人生が変わるとまで言われて
います。よろしければ そんな素敵なテーブルを仲間に入れてみませんか。
スタッフ もりさき