埋もれ木(うもれぎ)とは神代木(じんだいもく)と言われるもので樹木の幹が地殻変動や火山活動、水中の堆積作用などによって地中に埋もれ、長い年月(何百年~何万年)をかけて圧力や熱を受けたために変成し、半ば炭化したもので、亜炭もしくは褐炭の一種である。岩木とも呼ばれる。炭化は表面で著しく、内部は褐色で木理を残す。今は時代の流れで減りましたが、石炭採掘の副産物として得られ、木理の美しいものや造形面で魅力的な特徴を持つものは芸術作品や工芸品、自然木としての空間演出の小物などに用いられる。産地として日本では、数千万年前以降の地層にて産出され、かつては仙台の広瀬川で珪化木などとともに産する仙台亜炭が有名で埋もれ木細工は仙台の名産である。但し、住宅の電化や都市ガス・石油の普及で採掘は行われなくなってきています。青森県の下北半島に広がるヒバ埋没林で見られるヒバの古木は大森林地帯であった約1000年から800年より前の時代に津波や海水によって枯死寒滅した結果 立ち枯れ状態で残った木々が海風と飛砂に埋もれてしまい長い時を経て今日見られるような直立したままの状態での埋もれ木の森になっています。現在でも大半が用材として使えるとともにヒバ特有の香りを保っています。偶然にも昨日のNHKの番組のブラタモでも下北半島の紹介で唯一このヒノキチオールを持ったヒバの木の話が出ていました。あと東北地方には朝ドラの おかえりモネ でも紹介されたようにヒバの木は点在していて大切にきちんと管理されています。話はそれましたが埋もれ木(神代木)は地中で長い年月を経て元々の木材の色合いが変化しておりその独特の色合いを活かして家具・建具・工芸品・細工物などに利用されています。その色合いは、多くの人を魅了してやみません。木材の種類としては、杉、欅、楢、栗、桂、タモ、楠、ニレ、栃などがあります。これらは、ほとんど大規模な道路建設工事や河川改修工事の際に偶然出土されるといったケースが多く数少ない貴重な銘木として取り扱われています。中でも神代木の一枚板テーブルは家具業界では希少価値が高く高額で贅沢な品物という認識があります。火山灰に埋もれた天然木は、年月の経過とともに茶褐色から灰褐色に変化し、やがて炭化し黒色の木炭へと変化します。神代木は茶神代、黒神代の過程のものが掘り起こされたもので限りある大切な資源ではありますがそれを家族の一員として迎えてみてはいかがですか。きっと歴史を感じていただけると思います。
スタッフ もりさき