お客様からご来店時に一枚板は、なぜ広葉樹が多いのですか?とよく問いかけられますが様々の種類の樹木の中でその杢目や色・形や硬さはそれぞれ個性豊かな表情を見せてくれますがそんな中一枚板に使う場合の素材は広葉樹がほとんどです。その理由(ワケ)は、わかりやすく言えば「平たくて幅のある広い葉を持つ木」の広葉樹は強度があり、傷がつきにくい、揺れに強いという利点があり中身の組織の密度の濃いことで家具の材料として最適だということになります。あと針葉樹は1,000年を超えるような屋久杉以外はそんなに幹回りが太いものがありません。広葉樹である「ウォールナット」「チーク」「マホガニー」が「世界の三大銘木」と呼ばれているのは、その美しい色味や木目の表情・加工性や剛性も勿論ですがそうした理由が沢山あります。針葉樹(スギやマツ等)と広葉樹の違いは葉が尖っているのが針葉樹、面の広い葉を持つのが広葉樹ですが見た目の違いだけでなく、その内部の組織や細胞についても大きく違ってきます。針葉樹の内部組織はほとんどの樹種でその90%以上を仮導管が占めています。それに比べると広葉樹の場合は構造が複雑で細胞の種類が多いだけでなく機能も水分の通る道は道管が木を支えるのは木部繊維が担うという分業制になっている為重くて硬い広葉樹のほうがしっかりとした組織を持っている材料となります。ということで暮らしの道具として使っていただくテーブルや無垢の家具は広葉樹を使うことが多くなるというワケです。
スタッフ もりさき