SDGsの中でとりわけ寄与する森林にかかわるものとして目標15に「持続可能な森林の経営」が揚げられていることに加え、このほかの目標においても森林の役割を整理することで、森林と社会的諸課題との関係が明らかになる。もともと森林は世界の陸地面積の約30%を占め、そこには陸域の生物種の約80%が生息し、生物多様性の保全に大きく貢献している。このことは、将来の遺伝子資源の利用を確かなものにし生物資源の保続性や森林景観の持続性を高めるという実用的な意味を持つ。森林は土壌を保全し(目標15)、水を育み(目標6)、炭素を貯蔵する(目標13)につながります。あと森林の損失は貧困(目標1)や飢餓(目標2)の問題にも直結する。また低所得国での森林伐採の9割は薪炭材としての利用を目的としており、この面でも森林の保全と利用の持続性が確保されれば持続可能なエネルギーへのアクセスを実現することにつながる(目標7)。この循環には木材の利用を通じ森林が健全に維持されることが前提であり林業、木材、家具等 関係者の働きが要となる役割を担っていると思われます。
スタッフ もりさき